どーもー。
キャンプスタイル提案サイト「Feel Camp」のせーごです。
僕は、普通に日常生活を送る分には割と器用なタイプで、「キャンプなんて大して準備をしなくとも簡単にできる」とずっと思ってました。
しかし、初めてのキャンプで悪天候に当たってしまい、「テントを立てるのに数時間かけてしまった」、「雨で床や荷物を濡らしてしまった」、「寒くて眠れなかった」等の散々なアクシデントを体験しました。
今となっては、いい経験だと思いますが、当時は非常に苦労しましたし、ちゃんと準備をしておけば良かったと反省したのを今でも覚えております。
この記事では、そんな初心者ならではの経験を踏まえ、これからキャンプやアウトドアライフを始める方に「キャンプ初心者にありがちな失敗と対策」をいくつかのポイントで伝えたいと思ってます。
また、初心者におすすめのキャンプ道具等についてもご紹介させて頂きますので是非、参考にしてください。
目次
1.テントが設営できない
テントは、日常の生活で使われる事がほとんどなく、馴染みがないキャンプ用品です。
初心者にとって、初めてのテントの設営自体は結構難易度が高く感じられるでしょう。
キャンプ場においても、設営の手際でキャンプ初心者とベテランキャンパーもすぐ見分けがついてしまう程、手際に差が着きます。
ここでは、初心者がテントの設営時に陥りがちな失敗をいくつか挙げていきたいと思います。
テントの選び方合ってますか?
一番初めに確認させてください。
「貴方がお持ちのテントは、快適なキャンプをができる機能を持っていますか?」
快適な空間を作るという意味で、テントが持つ機能は、キャンプやアウトドアライフの中で他のキャンプ道具に比べ圧倒的に大きな比重を持ちます。
その為、テントの選択については慎重に考えて頂く事をお勧め致します。
もちろん、多くのメーカーがある中で、どんなテントを選べばいいかを考えるのは、キャンプ初心者にとってハードルが高いかもしれません。
しかし、「設置に難しいテントを選んでしまった。」「必要な機能をもったテントを購入していない。」等の状況が発生した場合、簡単にリカバリーしきれない状況に陥る事も想定されます。
もし、まだテントをお持ちでない場合は、下記を参考にして頂き、良いテントをご購入頂ければ幸いです。
また、既にお持ちの方についても、もう一度お持ちのテントについての特徴をご確認頂ければと思います。
テントの完成がイメージできない
次の質問は、テントの設営についてです。
「その場でマニュアルを見れば、テント設営なんて簡単にできるはず。」なんて思ってませんか?
テントの構造は、キャンプ初心者にとっては、シンプルなものではありません。
完成形がわからない状態でテントを設営する事は、結構難しいと考えて頂いたほうがいいかもしれません。
設営に多くの時間を使ってしまうと、慌ただしいキャンプになってしまい、楽しい時間が台無しになりかねません。キャンプ初心者は、テント設営の準備を事前にしておく方が望ましいです。
もし、テントを張れる広いスペースがあれば、初キャンプ前に設営してみることをお勧めします。
少なくともマニュアルは事前に目を通して置き、手順をなんとなくは理解しておく必要はあるでしょう。
最近は、初心者に向けてテントの設営方法についても、You Tube等の動画サイトで多く取り上げられてます。是非、検索してみて下さい。
テントの設営場所が悪い
テントについての最後のポイントは、「設営場所」についてです。
キャンプの暗黙のルールとして、テントを設営してはいけない場所があります。
テントを設営してはいけない場所の中で最もポピュラーなのは、「水の溜まり易い窪地」です。ここは、要注意です!
晴天時には気づかずにテントを設営し、急に雨が降ってテントの周りが水浸しになってしまったなんてことがよくあります。状態が悪い場合、床まで浸水することもあります。
キャンプ場での環境は、晴天時と雨天時で全く異なります。初心者はここに気付きずらいです。
景色や晴天時の環境だけで場所を選ぶのではなく、地形や土壌にも気をつけてテントを設定しましょう。
2.火が着かない
テントやターフを張って、テーブルやチェアを設置した後は、食事の準備になるかと思います。
さて、バーベキューの準備をしようとライターで炭に直接火をつけようとしても当然、火はつきません。
また、周りに落ちている木片で火をつけたとしても全然、長持ちしません。
キャンプ初心者であっても火が起こせないのは、格好悪いですよね?
火の起こし方は、一度覚えてしまえば簡単なので是非覚えておいてくださいね。
また、ガスを使った道具についても紹介させて頂きます。
炭への火の着け方
キャンプで料理をする時、最もポピュラーな火を起こす材料は炭です。
しかし、炭は高温で長持ちするという長所と共に火がつきずらいという短所を持ってます。
炭火の扱い方は下記に纏めましたので、ご覧ください。
キャンプで使うガスコンロ
炭を使った料理だけがキャンプ料理ではございません。
私の知っているベテランキャンパーは、ガスを使った調理器具をだいたい持ってます。
なぜかと言うと、ガスは炭火に無い大きなメリットを持っているからです。
ガスコンロがあれば、すぐに火を起こし、調理をすることができ、片付けも手間がかかりません。
時間を節約できるのです。時短ですね。
また、キャンプは初心者でも、調理が得意な場合は、ガスをメインで使用してもいいですね。
シングルガスバーナーにも注目
ついでにシングルガスバーナーに触れさせてください。
シングルバーナーの長所は、持ち運びが簡単で設置スペースをとらない事でしょうか。
もちろんガスカートリッジを設置するだけですぐ使えるので、お湯を沸かしてコーヒーを入れるなんてシチュエーションでは重宝します。
朝、大自然に囲まれて飲むコーヒーは本当に美味しいです。
3.夜は暗すぎる
当たり前すぎて分かってるはずですが、しっかり認識しておいて欲しい事があります。夜は真っ暗です。
都心で生活をしているとどこにいても街灯があり、周りを照らしてくれるのが日常だと勘違いしがちです。
キャンプ初心者は、ここの感覚も見落としがちです。
夜のアクティビティは、何をするにも灯りが必要で、スマホのライトだけでは何をするにも不便です。
灯りについては、テントの外で使う用途、テントの中で使う用途の2種類の灯り(ランタン)を持っていく事をお勧めします。
ランタンとは電気で発光する電球を指し、ガソリン、ガス、電池の3種類のいずれか動力を動力とします。
ランタンの長所と短所は、下記に纏めましたのでご確認ください。
テントの外で使うランタン
テントの外でランタンを使う場合、広い行動範囲を明るく照らす必要があります。
テーブルやその周辺を照らすには、ある程度光量が大きいランタンが必要です。
現状、電池式ランタンも技術が発達して光量も大きくなってきましたが、実感としては「結構暗い」と感じてしまいます。
私も初めてのキャンプでは、光量が大きい電池式のランタンのレビュー記事で「十分な明るさ」と言われているランタンを持っていきましたが、暗くて食事をするのが結構大変でした。
テント外で使うランタンは、ガス式もしくはガソリン式のランタンを使用することをお勧めします。
夕食や食後の団欒の際、空間のクオリティを大幅に上げるのが、テントの外で使うランタンだと考えてください。
テントの中で使うランタン
テントの中で使えるランタンは、電池式のランタンになります。
テント内の空間は、そんなに大きくないので電池式でも十分な明るさだと感じると思います。
最近は、光量も大きくなり、スマートフォンに比べて全然明るく、有るのと無いのでは雲泥の差です。
種類も豊富なので道具選びも非常に楽しいです。価格もお手頃で初心者にもありがたいです。
尚、テントの中でガス式、ガソリン式のランタンは使ってはいけませんのでご注意を。
密閉空間で火を使用すると酸素が不足し、不完全燃焼となり、一酸化炭素を発生させます。
一酸化炭素が空間に充満すると、一酸化炭素中毒となり、人命に係わる事故に繋がります。決して行わないようにご注意ください。
4.寒すぎて震える
自然に囲まれたキャンプ場では、昼夜の気温差が大きいです。
特に標高が高い場所や川、湖等の水辺の側は、要注意で、10度以上の寒暖差があることも稀ではないです。
キャンプが盛んな春や秋には、昼は暖かいが夜は凍えるほど寒いなんてケースが良くありますし、私も夏季に寒い夜を経験したことがあります。
防寒対策をしないでキャンプ場で夜を迎え、寒すぎて眠れないなんて最悪です。
キャンプ初心者だけでなく、ベテランキャンパーでも油断をしていると寒さにやられることもあります。
就寝時の寒さの原因は、「地面からの冷え対策ができてない」「寝袋の使用温度が環境と合っていない」の2つが主な要因だと思われます。
地面からの冷え対策
地面は想定しているより冷たく温度を少しずつ奪っていきます。その対応について簡単に説明します。
まず、テントの下にグランドシートを敷きましょう。厚みのあるものでなくても種類の違うシートがテントの下にあることで熱伝導は変わってきます。
グランドシートがない場合、ブルーシートでも構いません。グランドシートは冷えだけでなく地面からの浸水や湿度を防ぐ効果もあります。
グランドシートだけではカバーできない場合、コットやマットを敷いて底冷えを解消しましょう。
寝袋の確認
そもそも、寝袋(シェラフ)は「使用可能温度域」、「快適睡眠温度域」の2つの指標を持っております。
良く誤解が生まれるのは、「使用可能温度域」の理解です。
「使用可能温度域」とは、凍えながらでも生命の維持が可能な温度域であり「快適」に過ごす為の温度帯ではありません。
これを間違えると本当に凍えることになります。
また、「快適睡眠温度域」と言えども最低温度が下限にあるような状態だと実際寒いと感じるはずです。
寝袋(シェラフ)については、数値よりも若干暖かいものを用いる事をお勧めします。
暑くはないですか?という質問もあるかと思いますが、単純な解決策としては、暑くなったらジッパーを緩めたり、脱げばいいんです。(笑)
5.地面が硬くて寝られない
普段、柔らかいベッドや布団で就寝している私達は、地面で寝るということを認識できてません。
地面でも寝れるからと言う人もいるかもしれませんが、朝起きた後に体が痛くて仕方がないはずです。
慣れていけば当たり前になりますが、初心者の内は見落としがちです。
前述の「4.寒すぎて震える」だけでなくこの問題でも役立つのがコットとマットです。
キャンプの必須アイテムで無さそうですが、実は結構重要なアイテムなんです。
6.雨との闘い
自然の中で行うキャンプだからこそ、雨との闘いは避けて通れません。
雨の日のキャンプに備えて事前に準備をしておきましょう。
レインウェアの準備
雨が降ってもテントやキャンプギアの設置等をしない訳にはいきません。
雨対策の一番手はレインウェアです。雨は、体温を奪うので予算が許す限りは、良いものをお勧めします。
雨天では、地面のコンディションも悪いのでレインブーツも忘れずに準備ください。
テントやターフの設営
雨の日は、ターフが役に立ちます。ターフが無いとずっとテントの中で過ごす事になり、折角の自然との触れ合いが半減します。
テントとターフを「1.テントが設営できない」でも記述した、水の溜まり易い窪地を避けて設置します。
設営時に気をつけたいのが、雨の通り道を確保するという事です。
テントやターフの生地が弛んでいると雨が溜まってしまい、重さで倒壊してしまうこともあります。
また、地面の水はけが悪い場合は、浸水しないようにテントやターフの生地を伝って落ちた雨水の逃げる場所も確保しなければなりません。
グランドシートを敷く際の注意点
たまに見かける光景で、キャンプ初心者がサイズの大きいグランドシートをテントからはみ出るように敷いている事があります。
この行為は、雨が降ると大変な事になります。テントの外に出ているグランドシートの上に雨水が溜まってテントの床を直接濡らす事になります。
グランドシートのサイズは、テントと同じかそれより小さいサイズが良いと覚えておいてください。
もしサイズが大きい場合は、折りたたんで小さいサイズにして敷きましょう。
撤収後の注意点
雨のキャンプにおいて初心者が最も陥りやすい失敗は撤収後のテントの処理です。
例え雨が上がったとしても、テントは水や湿気を含んでる状態です。
そのままにしておくと悪臭が発生したり、カビが生えたりします。幸運にもカビが生えなかったとしてもテントは必ず傷んでます。
テントは必ず天日干しをしておいてください。もしスペースがないような場合には、テント乾燥サービスを利用するのも手です。
7.忘れ物が発生
キャンプ用品の忘れ物は、致命的です。
また、快適に過ごそうとすればするだけ、キャンプ用品も多種にわたりますので、管理が大変です。
一手間かかりはしますが、しっかりとしたリストを作って、忘れ物がないようにチェックしましょう。
急がば回れの精神が素敵なキャンプを作ります。
8.ベテランへのショートカット!?
こっそり下記の記事に初心者が簡単にキャンプを楽しむための秘訣を書いてみました。さらっと読んでみてください。
最後に:初めはみんな初心者
以上、初心者にありがちな失敗例と対策等を書かせて頂きましたが、上記のいくつかは、ベテランキャンパーも一度は、やったことのある失敗だと思います。
失敗を避ける事も大事だとは思いますが、失敗によって学ぶことも多く、それもキャンプの楽しみかもしれません。
このブログによって、貴方にあったキャンプのスタイルを見つけ、自然の中で過ごす楽しみ、喜びを知って頂き、キャンプを好きになって頂く手助けが、少しでもできれば嬉しく思います。