キャンプの底冷えには、マット?それともコット?

ベッドの上の女性

キャンプ命題の一つ、「就寝時の底冷え対策と地面の硬さ対策にはマットとコットどちらがいいか?」について考察してみました。

寝ることは、疲労回復にとって欠かせない行為であり、翌日の快適さに強く影響する要素です。

ここでは、キャンプの就寝時の人気アイテム「マット」と「コット」の特徴を分析し、お薦めキャンプ道具の紹介をさせて頂きます。

1.底冷えと就寝時の地面の硬さについて

だいたいのキャンパーは、テントの底冷えや就寝時の地面の硬さに悩まされたことは、一度はあるのではないでしょうか。

地面の冷たさは、テント内の温度を徐々に奪っていきますし、極端にゴツゴツした地面でなくても、硬い地面で寝ることは、思っているよりつらいです。

まずは、底冷えと就寝時の地面の硬さについての考察をしていきたいと思います。

キャンプ初心者が陥りがちな間違い

通常、テントを購入する際にテント全体に敷くインナーマットを一緒に購入すると思います。

キャンプ初心者は、このインナーマットだけでキャンプを快適に過ごせると思うかもしれません。しかし、正直、これだけでは不十分です。

日中での生活については、インナーマットで特に問題はありませんが、夜間や就寝時については、インナーマットでは底冷えを解消できませんし、就寝時の地面の硬さが気になるでしょう。

底冷え対策

日中、太陽光線で暖められた地表は、夜になると熱を放射し、どんどん冷たくなっていきます。また、空気は、温度が高いと膨張し、重さが軽くなります。そのため、暖かい空気は上部へ、冷たい空気は下部へ移動し、地表の温度は、私たちが体感する気温よりも低くなります。状況によっては5℃近く低くなることもあるでしょう。

上記により、テントの底から地表の冷気によって体温を徐々に奪ばわれていくことが「底冷え」と言われる現象です。底冷えは、地表と体の熱伝導によって発生します。

底冷えを防止するには、テントの底から私たちの体までの距離を離すこと(素材を厚くすること)、および熱伝導率が低い素材を使うことが必要です。

地面の硬さ対策

硬い地面で寝ると翌日、体の節々が痛くなったりしませんか。

また、体の疲れが取れていない感じがする事もあるでしょう。

寝るという行為は、生きていく中でも必須かつ重要な行為です。少しでも快適な睡眠を取るには寝る環境を少しでも良くしていものです。キャンプでの就寝時には、地面の硬さがとても気になります。

地面の硬さの対策としは、寝る場所の素材の厚みとクッション性を確保することが必要です。

結局のところ

「底冷え」と「地面の硬さ」対策としては、テントの底とシュラフの中に厚みがあって熱伝導率が低くて、クッション性が高いマットが必要です。

また、ベッドタイプのコットは、地面との接点がそもそも無いので底冷えも起こらないし、地面の硬さを感じることもないです。

結局のところ、底冷えと就寝時の地面の硬さへの対応は、マットかコットのどちらを選択するかという事になるでしょう。

2.マットについて

底冷えと就寝時の地面の硬さ対応として、まず考えるのがマットじゃないでしょうか。

マットは、沢山の種類があり、低価格の銀マットから高価なインフレーターマットまで、様々なアイテムが販売されてます。

それぞれ、価格、使用時及び収納時のサイズ、厚み、R値が異なるので、好みのキャンプスタイルに合わせて選択して貰えればいいと思います。

豆知識:
R値とは、熱抵抗値の事す。この値が高ければ高いほど、断熱性が高くなり、熱伝導率が低い素材になります。冬場のキャンプなどではR値の高い素材の使用をおすすめします。

銀マット

銀マットは、非常にリーズナブルで買いやすいマットです。耐久性にすぐれていて、穴が開いて使えなくなることもないですし、設営も敷いて畳むだけなのでとても簡単です。

デメリットとしては、収納時のサイズが若干かさ張る事でしょうか。また、クッション性も物足りなく感じます。

正しい使用法としては、銀色の面を下にして使いますが、寒い時期は、銀色の面を上にして使うこともあります。アルミ加工が体温を反射して熱の放出が少なくて済むようです。

マットにかけられる予算が少ない場合などは、とってもお勧めです。マットのエントリーモデルと言ってもいいのかもしれません。

そうは言っても有るのと無いのとは雲泥の差なので、侮るなかれ。

ウレタンマット

ウレタンマットは、銀マットと同様の性質を持ちながら、R値とクッション性が比較的高いです。

厚みや素材の良さの分、価格が高く、さらにかさ張るのがデメリットでしょうか。

サーマレストのマットが割とポピュラーで持っている方が多いですが、他メーカーのアイテムも良さそうですね。

エアマット

エアマットは、価格も安く収納もコンパクトなものが多いです。

地面との間に空気の膜ができるので底冷えも発生しませんし、地面の硬さも全く気になりません。特に2泊以上のロングステイの場合は、寝心地にもこだわりたいものです。

デメリットとしては、空気を入れたり抜いたりする作業が結構大変です。また、穴が開いてしまったら使い物にならなくなります。

また、柔らかい寝床が体に合わない人は避けておいた方がいいでしょう。僕は柔らかすぎて疲れがとれないタイプです。

ピンキリで様々な種類がありますが、ある程度丈夫な材質のものを買った方がいいかもしれませんね。

インフレーターマット

インフレーターマットは、バルブを開けるだけで簡単に空気が入るので設営が簡単です。

それでいて、エアマットと同様に、底冷えや地面の硬さへも問題ないですし、収納もコンパクトです。もちろん、このタイプも穴が開いてしまうと使えません。

エアマットよりも若干、価格が高いのがデメリットでしょうか。

寝心地にはこだわりたい、だけど柔らか過ぎるベッドでは寝られないという人にはおすすめです。

3.コットについて

ベッドタイプのコットは、地面との接点がないので底冷えも発生しませんし、地面の硬さも全く気になりません。

エアマットやインフレーターマットのように穴開きのリスクもないです。また、就寝時以外はベンチのような使い方もできます。

デメリットとしては、収納サイズが大きく、組み立てが必要な事です。価格については、マットと比べると結構高いです。

最近は、軽量で品質の良い、収納サイズを気にしなくても良いコットも数多く販売されてます。

軽量コットとしては、サーマレスト、ヘリノックス、ロゴスのコットがおすすめです。

また、性質的にファミリーユースというよりもソロキャンプや少人数でのキャンプ向けのアイテムなので、キャンプスタイルによっては、合わないこともあるでしょう。

4.まとめ:最終的には、どっちがいいの?

マットとコットは、それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが良いという事は一概に言えません。

予算とキャンプスタイルに合わせて、選んでいただければ良いものだと思います。

ただし、「底冷え」と「地面の硬さ」の対策を全くしないと眠れない夜を過ごす事になりかねません。

選択肢は沢山ありますが、何かしらの準備はしておく必要あるのは、間違いないでしょう。

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