出典:sunsetclimax
キャンプの必須アイテムと言われるタープ。
タープがあると便利なのはわかるけど、なんで必須なの?
どんな時に必要なの?どんな種類があるの?じゃあ、おすすめは?
そんなタープの疑問にお答えしたいと思っております。
目次
1.タープの必要性
出典:テンマクデザイン
タープって何?
そもそものところ、タープってどんなもの?
答えは、大きな布です。リビングスペースの上に張って雨や直射日光を防ぐ役割があります。
一般的には、ポールやペグを使って設営します。
タープってなんで必要なの?
タープが必要な理由はいくつかありますが、基本的には居住空間を自然から守るためです。
まずは、雨。
雨天時のキャンプは、タープが無ければ何もできません。テントの中では、火器厳禁ですので、料理をするスペース確保にはタープが必須でしょう。
また、山の天気は簡単に変わりやすく、晴れていたのに急に雨が降り、荷物がビチョビチョに濡れてしまうなんてケースも多いです。タープがあればそんなリスクもありません。
次は、直射日光。夏場のキャンプは、日陰の確保が必要です。直射日光による日焼けや熱中症対策にタープは必須のアイテムだと言えるでしょう。
夏場は、BBQの食材も悪くなりやすいので、荷物はタープの下に置いておきましょう。
タープの選び方
タープを選ぶのにあたって、種類やサイズを選ぶ必要があります。
まずは、利用人数によってサイズを決めましょう。これを間違えると大変です。
ツールームテントやロッジ型テントを使用する場合、不要だったり、スペースが最小限で良かったりする場合もあるでしょう。ご確認ください。
テントの種類についてはこちら↓
次に、キャンプスタイルに合わせてタープの種類を選択しましょう。例えば、ハイスタイル、ロースタイルによっても適切なタープの種類は、異なります。
また、品質についても重要です。
タープの必要性については、前述しましたが、雨や直射日光対策に十分な品質が備わってこそのタープです。品質が悪いものはせっかくのキャンプを台無しにしてしまいます。
最後は、デザインです。タープは、リビングスペースを作ると同時にリビングの一部です。テントとの組み合わせによっても、見た目が違ってくるかもしれません。
せっかくのキャンプですので、少しでもオシャレなキャンプを目指してみてはいかがでしょうか。
2.タープの種類
タープは、形態によって主に3つのタイプに区分されます。
各タイプでメリットデメリットがありますので、キャンプスタイルに合わせて選択ください。
ヘキサタープ/ウィングタープ
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2本のポールとロープで設営する非自立式の構造をしたタープです。
開放感のあるシンプルな構造で、ポールの高さやロープの張り方によって形状が変化するアレンジ性の高さが特徴です。
設営も簡単で、慣れてしまえば、一人で設営することも可能です。ポールも2本だけなので収納性も高いです。
また、風を受け流す形状なので強風にも強いです。
尚、幕が六角形のものをヘキサタープ、ひし形のものをウィングタープと呼びます。現在のトレンドとしては、日陰となる面積の大きさの面でキサタープの方が人気があるようです。
このタイプのデメリットとしては、後述するレクタタープに比べ、日陰の面積が小さいこと、使用空間の高さが若干低いことが挙げられます。横からの雨にも弱いです。
開放感のあるロースタイルキャンプに適していると言えるでしょう。
レクタタープ
出典:テンマクデザイン
メインポール2本とサブポール4本で設営する非自立式の構造をしたタープです。正方形や長方形の形をしているのでスクエアタープとも呼ばれます。
開放感がある構造で、前述のヘキサタープ/ウィングタープに比べて日陰となる面積が大きく、使用空間の高さも確保できます。アレンジ性もそれなりに高いです。
一方、デメリットとしては、パーツが多い分、設営は若干大変で、収納時は大きくなってしまいます。ヘキサタープ/ウィングタープに比べて風にも弱いです。
使用面積の大きさから大人数向けのキャンプには向いてます。また、ハイスタイルキャンプにも適しているでしょう。
スクリーンタープ
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スクリーンタープは、背の高いドーム型テントのような構造を持った自立式のタープです。
開放感には欠けるものの、一般的にメッシュ構造をとっている形状が多く、防虫性が高く、プライベート性も抜群です。
居住空間を幕で囲うことができるので、風や寒さを防ぐことができるのも特徴です。
寒い時期の風は、想定よりも体の暖かさを奪います。スクリーンタープは、他のタープと異なり、風避けの機能を持っています。
デメリットとしては、やはり開放感でしょうか。室内にいるような感覚もあり、開放的なキャンプが好きな場合は、向かないかもれません。
設営についても、パーツも多く、手間がかかりますし、収納時もそれなりに大きくなってしまいます。
また、背の高いテントのような構造ですので、強風には弱いです。強風時を考慮すると品質の良いタープを選ぶことをおすすめします。
虫や寒さが気になる方やプライベート感を求める方にはおすすめのタープです。
(おまけ)ワンタッチ型タープ
簡単に設営ができるワンタッチ型のタープも数多く販売されてます。
ワンタッチ型は、レクタタープの形状、スクリーンタープの形状の2種類があり、開放感やプライベート性はアイテムによって異なります。
設営の簡単さから選ぶ方もいらっしゃいますが、強風に弱く、破損しやすいといったデメリットが強く、あまりキャンプ場では見かけません。
キャンプ初心者の方や、設営に時間をかけたくない方用でしょうか?
3.タープの品質
出典:テンマクデザイン
耐水圧について
テントやタープの生地素材のスペックに「耐水圧」という項目があります。
耐水圧は、簡単に説明すると、1cm四方の面積の生地がどれだけの水圧に耐えられるかを数値かした指標です。
一般の傘の耐水圧が500㎜弱といわれているのでタープの場合は、1,500mm~2,000mmあれば全く問題ありません。むしろ雨が屋根に溜まらないような構造や設営方法の方が大事でしょう。
また、耐水圧が高すぎる生地は、通気性が悪く、テントに関しては、バランスを見て考えなくてはなりません。しかし、ヘキサタープ/ウィングタープ、レクタタープについては開放感が抜群なので通気性を気にする必要はほとんどないでしょう。
耐久性と加水分解について
テントやタープは、結構丈夫で、品質が良いものであれば数十回使用しても全然平気です。アウトドアグッズは長期に渡って良いものを使ったほうが最終的には安上がりなので、高品質で耐久性の高いものを選びましょう。
尚、テントやタープの使用期間について1つ気をつけなければならい事項があります。それは加水分解と言われる製品の劣化現象です。テントやタープの生地は、通常、ポリウレタン(PU)加工という防水加工を行っており、時間の経過とともに水と反応して樹脂が分解してしまうことがあり、これを加水分解と呼びます。
加水分解は、完全に防ぐことは難しいのですが、使用後に水分を拭き取って乾燥した状態で温度の低い場所に保管するなどのお手入れによって進行を遅らせることができます。5年程度で進行が始まると言われていますが、高品質のもので適正な管理をしている場合は10年以上持つ場合もあります。
遮光性について
直射日光を遮る機能は、遮光性と言われる指標で判断されます。遮光性が高いタープの方が、日陰をしっかりと作り、暑さや紫外線から守ってくれます。
遮光性は、幕の色と厚みによって決まってきます。
色については濃い色ほど遮光性が高いです。また、生地の厚みについては、デニールやデシックスという糸の太さの単位で表されますが、大きいほど遮光性が高く丈夫になります。
但し、厚みがあるということは重くなるという事にも繋がりますので、バランスの良いものを選択するのが良いでしょう。
4.(要注意)焚火をする時の注意点
キャンプと言ったら焚火!
雨だったら寒いからもっと焚火!
エブリシーズン、エブリウィーク、エブリデイ、焚火ファイアー!
といった焚火ファンの皆様は、タープの下でも焚火を行いたいことでしょう。
だがしかし、タープの下での「焚火・炭火は厳禁」です。テントやタープの生地は化学繊維でできており、火の粉が飛び散ると一瞬で穴が空きますし、全焼してしまう事もあります。
その為、テントの近くやタープの下で焚火をするのは止めましょう。
でも、どうしても雨の日に焚火をやりたい貴方のために、こんなアイテムも発売されてます。
モンベル「ルーフプロテクター」
焚火や炭火調理をやった際に飛び散る火の粉からタープを守ってくれる保護シートです。設置は、両サイドにポールを通して、ロープ先端のクリップで留めるだけの簡単な取り付けです。
但し、直接火を当ててしまったらアウトなので、タープの高さには注意が必要です。
テンマクデザイン(tent-Mark DESIGNS)からも難燃シートが発売されてますが、自社製品の「焚火タープ」専用とのことです。
5.おすすめのタープ一覧
出典:sunclimax
編集中
6.まとめ
出典:snowpeak
キャンプの必須アイテムと言われるタープについてご紹介させて頂きました。
タープの選定は、キャンプの快適さに大きく関わってきます。ご自身のキャンプスタイルに合わせたピッタリのタープを見つけて素敵なアウトドアライフをお過ごしください。