キャンプと言ったら一番初めに思いつくのはやっぱりテント!
テントはキャンプ中の居住空間であり、宿泊施設です。テントの質によってキャンプ自体の快適性が全く違ってきます。
この記事では、テントの種類とメリット、デメリットをまとめ、テントを選ぶ際に重要ないくつかのポイントをご提示させて頂きます。
また、各メーカーから販売されているおすすめのテントのご紹介もさせて頂きます。
キャンプ初心者からある程度のベテランキャンパーの方に少しでも参考になればありがたいです。
是非、ご覧ください。
目次
1.テントの種類と特徴
テントは、各メーカーがコンセプト毎に材質や構造の違う様々なテントを販売しており、星の数程の種類があります。
重量、コスト、設営のし易さ等、テントの特徴を見誤ると余分な苦労をすることになります。
ここでは、テントを4つの種類に分類して、それぞれの特徴や魅力を纏めました。
ドーム型テント
出典:snowpeak
ドーム型テントは、テントの種類の中で最もポピュラーな形のテントです。キャンプ場で最も見かけるのはこの形のテントです。
特徴としては、収納時、非常にコンパクトに纏まり、持ち運びも簡単です。ペグが必要なものも多いですが、反自立式なので、設置場所も選びません。
また、半円状で風を逃がす形状をしているので、風の影響も大きく受ける事はありません。
デメリットとしては、寝室オンリーの作りをしており、居住空間の天井が高く設計されていない事でしょうか。
最近は、前室があるものも多く、機能性の高いものもありますが、ターフ等を使ってリビングスペースを作る必要があるかもしれません。
ラインナップとしても、多くのメーカーが、ソロキャンプ用からファミリー用まで、バリエーションは豊富に揃えており、人数に合わせた選択が可能です。
初めにテントを購入する時はこちらのテントをおすすめします。
ツールームテント
出典:Coleman
ツールームテントは、ドーム型テントの寝室に加えて、リビングスペースを備えた一体型のテントになり、オールインワンテントと呼ばれることもあります。
屋根のある広いリビングスペースがある為、急な雨等に慌てる必要もないですし、別途でターフの設営をする必要もありません。
デメリットとしては、収納時に荷物が大きくなってしまい、重量もかさんでしまいます。また、面積も大きく使うので設置場所も選びます。
パーツも増えるので、設置のし易さについても若干、難易度があがってしまうかもしれません。初めて使う時は、説明書を読む等、事前に準備しておくのが望ましいです。
ロッジ型テント
出典:CAMPAL JAPAN
大人数や大家族でのキャンプには、ロッジ型テントを検討してもいいでしょう。
ロッジ型のテントのメリットは、やはり圧倒的な居住性です。天井も高く、デッドスペースも少ないため、広々と空間を使うことができます。
また、実は設営も簡単で一人でも設営できるタイプも多数あります。
デメリットとしては、ツールームテントを上回る重量と同等の面積があります。フレームが鉄骨なので全てのパーツを合わせると重量が30キロを超えるものも多いです。面積も広く使うので設置場所も選びます。
各パーツが重厚なので価格が高いのにも注意です。ベテランキャンパー向きですね。
ワンポールテント
出典:DOD
ワンポールテントは、アイキャッチーな見た目と設営の簡単さから、近年キャンプ場でも多く見るようになってきました。ティピーテント、モノポールテントとも呼ばれます。
ドーム型のテントが複数のポールを使うのに対して、ワンポールテントはポールが一つなので、収納する時にコンパクトにまとまります。
設営も簡単で、外側にペグを打ち付け、ポールを立てるだけなので、キャンプ初心者にもイメージしやすい設営方法です。
デメリットとしては、ペグ打ちが必須なので、地面がペグを打てる環境が必須です。また、ポールを真っ直ぐ立てないといけないので傾斜がある場所での設営は苦労します。
その他、円錐上の形状のため、面積に対しての居住空間が狭いことにはご注意ください。
そうは言っても、設営の簡単さのメリットに比べたらこの程度のデメリットは大したことないでしょう。
2.テントの選び方とポイント
テントを選ぶ際には、キャンプスタイルに合うテントであるかどうかが最も重要です。
下記にあげさせて頂く3つのポイントをご覧頂き、テントとして必要な機能が何であるかは理解して頂きたいのですが、最終的にはデザインやフィーリングで選んで頂く事も重要です。
貴方にピッタリのテントと出会える事を願ってます。
スペースと居住性
出典:snowpeak
テントの選択時に考慮すべきポイントは、スペースです。一般的に、価格と広さは比例すると言われてます。人数や荷物によって必要なスペースが変わってきます。
寝ること、休むことを主軸においたソロキャンプを除き、個人的には適正人数より少し広いスペースがあるテントをお薦めします。
テントのスペースが余分にあるとテントの中での行動にゆとりができて、キャンプの快適性が大きく変わります。
防水性、耐久性等
キャンプの醍醐味である自然の中で生活することは、本当に楽しく、非日常的な状況は心身をリフレッシュさせてくれます。その反面、アウトドアでの環境は、決して一定ではありません。
特に雨は、体の温度を奪い、荷物を濡らしてしまい、楽しいキャンプを台無しにしてしまうこともあります。そうならない為にテントの防水性は非常に大事です。
余談ですが、筆者の初めてキャンプでは、朝起きたらテント内に雨が入っており、荷物も濡れてしまい、不快な思いをしました。その時は本当に寒かった(笑)。
防水性の指標に関しては、通常、フライシートの耐水圧が800mm以上あれば十分ですが、大雨の場合は、1500mm以上は欲しいです。
耐水圧とは、どれだけ濡れずに済むかの指標で、外部からの雨や雪を生地の内部に浸み込ませずに快適に過ごせるかを数値化したものです。
生地に1cm四方の水を積み上げていき、何mmの高さまで水が漏れずに耐える事ができるかで計測します。
耐久性についてもある程度の強度がないと、風を受けてテントが設営できなかったり、壊れてしまったりするケースがあります。
最も重要なメインポールの種類は、FRP、スチール、アルミ合金、ジェラルミンの順に強くなっていき、アルミ合金か、ジュラルミンをおすすめします。一般的には6000系以上の強度があれば問題がないと言われています。
また、テント生地についても、数回で機能が劣化してしまうものはお薦めしません。
テントは、通常、何回、何十回と使用できるものです。コスト面からみても、何度も買い替えるよりは耐久性の高いテントを何年も使用する方が効率的だと思います。
設置の簡便性
出典:DOD
キャンプ初心者の頃は、テントの設置が思ったより大変でした。また、強風時や雨天でのテント設営は、設営に慣れていても多くの労力を使います。
先に、スペースは余裕がある方がいいと書きましたが、設置が難しく大きいテントを少人数で設置するのは中々大変なのでお薦めしません。
特に強風時においては、高さや面積があるテントは、風の影響を受けやすく、想定よりも設営の難易度が上がると思っておいてください。
最近ではワンタッチで設置ができるような機能をもったテントもありますので、他の機能が充足されていれば、検討されても良いかもしれません。
3.テントメーカーの一覧とおすすめテント
それでは、実際にテントを選定するにあたり、おすすめのテントメーカーを紹介させて頂きます。
スノーピーク
高品質なアイテムで有名な国内の総合アウトドアメーカーです。エントリーモデルでも3シーズンなら申し分ないスペックです。
コールマン
日本で最も有名な総合アウトドアメーカーです。アメリカ発のブランドですが日本での人気も高く、レンタルなどのビジネスユースでも多く使用されています。
ロゴス
高いデザイン性が特徴の国内の総合アウトドアメーカーです。リーズナブルな価格設定で、キャンプ初心者やファミリーユース向けに適したアイテムを多数そろえております。
4.タープの必要性と種類
出典:snowpeak
ドーム型テントやワンポールテントを選んだ場合、タープを合わせて準備する事をおすすめします。
雨天時では、タープがないと行動範囲が非常に狭くなりますし、晴天時でも直射日光を避け、心地よい空間を作るためには必須のアイテムだと言えるでしょう。
ツールームテントやロッジ型テントを使用する場合でも、テント自体に備わっているリビングとしての広い居住空間とは別に、開放的な空間作りの一つとしてタープを併用するキャンパーも少なくはありません。
詳しくは、下記の記事を参考にしてください。
5.テントのレンタル
出典:mission rental gear
テントの購入価格は、決して安いものではありません。
キャンプのデビュー時やどのテントを買うか迷っている時には、テントのレンタルといった選択肢もあります。
最近は、レンタル業者のサービスレベルもどんどん上がってきました。
下記にレンタル業者の一覧をまとめたのでご参考にしてください。
6.まとめ
キャンプの必須アイテムであるテントについてご紹介させて頂きました。
テントは、キャンプ生活の中で最も重要な位置づけのアイテムです。貴方のキャンプスタイルにあった素敵なテントと巡り会えることを心より願っております。